2014年1月15日より、YAHOO不動産が売買分野に本格参入するそうです。
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私、YAHOO不動産への関心が低かったので、今までどうだったかについての詳細は語れません。従来はアットホームなどの不動産ポータルサイトに不動産業者が物件掲載すると連動してYAHOO不動産に掲載されるとか、確か他に不動産業務支援システムなんかから掲載されるとか(ポータル連動サービスみたいなやつ)等だったはず。アットホーム経由のYAHOO不動産公開は弊社も利用しています。
今回の変更で、中古マンション・中古一戸建・土地・新築戸建については、不動産業者とYAHOO不動産が直接契約、不動産業者がYAHOO不動産に直接物件情報を入力・公開する形に変わり、アットホームからの連動公開サービスは終わります。
YAHOO不動産に掲載できる物件数は無制限・反響課金も入会金もなしで月額1万円。とにかく物件広告の露出を増やしたい場合は安いなあ、と思います。
リンク : 新築戸建、中古住宅・土地の掲載のご案内 – Yahoo!不動産
この件、不動産のネット広告に関わっている人なら既にご存知だと思います。
結構前に、弊社にもYAHOO不動産から電話営業がありましたし、その後アットホームの営業マンからも説明がありました。YAHOO不動産からの営業電話の時は、アットホームとの連動サービスが無くなる説明がなかったので、途中話がチンプンカンプンになっちゃって、「今も出してるからいらんわ」で終わっちゃったのですが。
この話、他社経由で集めた物件情報でサイトを育てた上で中抜きしちゃう………ってな感じにも思えますが、両社の間がどんな契約関係だったかにもよりますものね…。どっちにせよ、良くあることか…。
不動産ポータル各社にはかなり影響があるのでしょうかね。短期的には競争激化がサービス向上につながれば良し、なのでしょうけど、YAHOOみたいな大きなところが不動産広告に直接力を入れて行く動きに、不安っぽい事を何ら感じない訳でもないです…。
そう言えば、開業準備中にとある不動産ポータルの営業さんに 「おたくがそのうち仲介やるなんてことないよね?」 なんて軽口を叩いた覚えがあります…。失礼な話ですね(笑)。
でも、宅建業免許を持っている企業が、一定のコンセプトの下で業者から物件を集めて(通常無料掲載)不動産サイトを運営し、サイト経由での問合せに対しては客付業者として仲介手数料収入を得るというモデルは、局所的には結構あります。もちろん、一定以上のトラフィックを稼げるサイトを作成・育成すること自体が大変ですから、大したものだと思いますけど(そういうサイトを目指していてもうまく実現できていないものなら無数に転がっている気がします)。
さらに思い出してみると、起業するにあたって貸事務所を探していた2010年末頃、ちょうど始まったばかりのGoogleマップでの賃貸物件検索を結構見ていました。不動産業をやろうなんて微塵も考えていなかった頃で、「こんなのあるんだー、便利」と思ったのを覚えています。が、そのサービスは数ヶ月で終了。しかしこれがもし続いていたら、どんな風になっていただろうなあと思ったりもします(面白そうな、怖いような…)。
話を戻すと、YAHOO不動産のサービス変更の件、弊社はまだ賃貸のみなので現時点で特別な影響はないです。そもそも反響は自社HPからがほとんどでアットホームからはわずかです。
しかし、今後の事など考えるとアットホームを利用する業者さんが減るのは嫌なので、「頑張れ!アットホーム」 と言いたい。
それとは別に、この件をきっかけに改めて考えさせられたのは、特定のサービスに依存しすぎる危険性。
ポータルのようないわばインフラとも言えるサービスを提供する企業の動向って、それを利用する側にはかなり影響があります。利用が「依存」になっていると、極端に言えば生殺与奪の権を握られているような…。他に実質的な選択肢があるならいいんですけど。
消費者にとってプラスかマイナスか、という価値抜きにはサービスの変動やら淘汰は語れないのでしょうし、業者<消費者なので、ポータルが消費者の方を向いている限りは正当ってことなのでしょう。
それにそもそも「いわばインフラなんだからもうちょっと考えてよ」なんて言ったってどうこうなる世の中ではないですものね。
アットホームもネクスト(HOME’S)もリクルート(SUUMO)も、またGoogleもYAHOOも、民間企業なのだから自社の利益を追求するのは当然で、いつだって予想もしないようなサービスの変更はあり得ると思っていなきゃいけない。当然のことながら、こういったサービスの変動に翻弄されないように構えておかなきゃな、なんて改めて思った次第です。
他にもネット関連では、Googleの検索アルゴリズムの変更なんかも影響がすごく大きくて、この辺のアップデートがある度にSEO業者さんから営業電話がかかってくるのですが、下手なことされるとアップデート毎に対応しなくちゃならなくなるだろうし、その度にお金がかかるのも嫌なので、いつも 「SEOを外注する気は全くないので」 と断っています(たぶん、すごく良い業者さんならその辺の事まで考えてしっかりした施策をしてくれるのでしょうけど…)。SEOに関しては超基本的なことだけをやるという方針。
Google AdWords も細々やっていますが、掲載基準とか課金システムとかのサービス変動があると結構影響ある気もしますので依存状態にならないように気を付けています。AdWords経由のアクセスはコンバージョン率がそこそこ良いので止めれないですけど。
HPが自作なのも、集客の肝の部分は自分で全て把握しておきたいとか、隅々まで自分で管理できるようにしておきたいとか、そういう考えです。
ただ、お金をあまり使いたくないというのももちろん大きな動機です。
そんな風にやりくりしなきゃいけない零細企業だからこそ、出来る限りよそ様の事情に左右されないようにしておきたいと思う次第です。
………でも 「仲介」 って仕事自体が翻弄されまくる、また今後さらに翻弄されそうな仕事だという気もします……(苦笑)。そこにチャンスがあるのかも知れませんけど。
と、今日の案内予定もなくPC作業山積みの憂さ晴らしに記事更新していたのですが、そんな中、先日私の確認不足のせいで申込後にキャンセルになってしまったお客さんからメールが。
ちょっと連絡が途絶えていて心に引っかかりつつも、新たな物件情報をメールしておいたのですが、「前回の事は気になさらず今後ともよろしくお願いします」 と返信が。
ほっとしました。嬉しいです。絶対良いところに入居して頂きます!
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