今回初めて入居審査で不承認がありました。事業用賃貸です。
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細かい事は書けませんが、今回は入居後の他テナントとの関係、お客さん(法人)の信用力等、幾つかの点で最初から多少厳しいかなという予測はありました。
ほぼ間違いなく承認が出そうでも、「こればかりは貸主さんの判断なので結果が出るまではわかりません」と説明はするのですが、今回はお客さんから聞かれた際、「厳しい面はあるかも知れません」と伝えていました。
このお客さんでもOKが出そうな貸主さんはいます。しかし、今回の貸主さんは初めての相手。どんな感じなのかはやってみないとわかりません。元付さんとは過去に取引経験があり、元付さんとのやりとりでニュアンスを把握しようと努めますが、全てはわかりません。
入居申込と合わせて、事業に関する説明や他テナントとの関係で問題になりそうな点の対応策などペーパーで提出して頂いたのですが、その際アドバイスを求められ、「物件が気に入って入居したい気持ちが満々だからと言って、果たしにくい約束や、過剰にご自身が負担を負うようなことを書いてはいけません。入居が目的ではなく、その後の事業成功が目的なのですから。」とお伝えしておりました。
否認に至るまでに、審査に関して何度も元付さんとやりとりをしました。自分のお客さんを入居させたい気持ちは当然ありますが、不利になりそうな情報でも審査に重要な影響を与えそうな客観的な事実に関しては貸主側に伝えて判断に任せるしかない、というスタンスでやっています。
客付の立場としては、お客さんが入居できるようにサポートするというのは第一義だと思いますが、一方で、最もお客さんと接する立場として、契約後貸主さんに迷惑をかけることが予測されないか、最初の審査も請け負っていると考えるべきだと思っています。貸主・元付さんへの自社の信用の問題でもあると思います。
しかし、経験が浅いため、この辺の匙加減が難しい。
入居を応援したいからプッシュはする。でも、自分でも不安だな、と思う点を無視するわけにもいかない。
元付さんや貸主さんの審査が控えているのだから、嘘をつかない限り求められる情報だけを淡々と出せば良いのかなあ、とも思います。実際、多くの場合は事実上そのように事は運んでいきます(ただ、接していて「ん?」と感じて、お引き取り願った方も過去に1件ありますが)。
ただ、今回は元付さんとのやりとりの中で、「そうかー、そこがひっかかるのかあ」と、自分が予想していなかった事が問題になった場面もあったので、自分の経験不足を実感しました。
それに、やはり入居審査で否認されると、単純にがっかりします。この物件にはもう1人弊社のお客さんが強い関心を持っているのですが、今回の申込があったため状況確定まで案内保留となっています。このお客さんの見込みは高いので、そういう意味ではさほど痛くありません。でも、否認となったお客さんのことを考えるとやっぱりがっかりですし、否認となった責任が自分にあるとは思わないものの、申し訳ないという気持ちになってしまいます。
今まで否認がなかったのはたまたまだと思いますし、いちいち一喜一憂している場合ではないのでしょうけれど。
お客さんに、否認の理由は説明しないことになっています。入居申込書にもその旨明記しています(それが一般的だと思います)。ですので、元付さんとのやりとりの中で問題になった点をそのままお客さんに伝えることはしません。
しかし、今後については、再度お客さんと相談しながら進めていきたいと思います。
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さて、今事務所で誤りのある重要事項説明書に訂正を入れています。前にも書きましたが、元付さんの作った重説・契約書に誤りが見つかることは多く、登記記録の部分にも結構な頻度で誤りは見つかりますので、客付でも自身での登記記録の確認をスルーしてはいけない、と痛感しています。
また別件で、建物所有者と貸主が異なる場合、いわゆる他人物賃貸があり確認中です。所有者は個人で貸主は所有者の奥さんを代表者とする法人。別に珍しくもないパターンだとは思います。ただ、貸主の賃貸権原を示す書類を元付さんから出してもらいたいのですが、「無いかも」とのこと。元付けさんはこの点をあまり重視しておらず、どうすりゃいいか…。
店舗に関してはお客さんから頼まれている物件探しもなかなかに難しく、情報提供の間隔が大きく空いてしまう方へのフォローの仕方も思案中です。
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GWはカレンダー通りにお休みにされる同業者さんも多く、案内出来ない物件も多々あって仕事にならなそうです。契約手続きなど、お客さんに合わせて何日かは開けることにしていますが、うちもある程度は連休にします。
少しじっくり見直しをする時間にしたいと目論んでおります。
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