credit: Dave Dugdale
税務署のまわし者みたいなタイトルになっちゃいました…。
今日は私のずぼらさがバレてしまうエントリーです。経理・決算・税務申告に関する話です。会社に関わる作業のうち、一番好きでない作業です。
会社を設立する際、定款で会計年度について定めます。決算日ですね。
会社が納める法人税(国税・法人県民税・法人市民税)については、決算日から2ヶ月以内に申告しなければなりません。また、納付期限も決算日から2ヶ月以内ということになっています。
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昨年会社を設立してから一度決算日を経ていますので、一度だけ税務申告を経験していますが、正直言って焦りました。
期限内に申告しない場合、無申告加算税が課され、また、青色申告の承認を受けている場合は、承認が取り消されます。期限内に納税しない場合は、利子税・延滞税が課されたります。
一人会社ですので、イレギュラーな出来事があったりすると、日常的な経理処理が後回しになって溜まっていて、期限が近づいてきてから本当に焦りました。領収書などは保管・分類をしていましたし、出納帳他、多少の帳簿もつけていましたが(途中で記帳がおそろしく滞ってましたが)、そもそも税務申告ですべき一通りのことが良くわかっていないままだった、ということがネックでした。期限が近づくにつれてだんだんとブルーになり、かといって、そのことに時間を割く余裕もその頃なかったのです…。
申告に関する書類は、時期が来ると税務署・県・市からそれぞれ送付されてきます。多少の手引きが添付されているものもありますが、まったく初めての人間がマニュアルとして使うような類のものではありません。
そこで、まず参考書籍を読みました。
『法人税申告書の書き方がわかる本―経理処理から各種別表の作成、提出まで』著:小谷羊太 日本実業出版社
この本を読んで、何枚もある申告書の意味がわかった気がしました。立ち読みした中ではダントツにわかりやすい気はしました。とりあえず自分の会社がどの書類を作成すべきなのかもわかったし。
でも、わかったからって作業が進んだわけではありません。期限までの作業を考えると頭がくらくらしました。なんせ「敵」がよくわかってないために、必要なパワーの量もわからない。不安な気持ちにかられてネットで色々検索してみると、税理士事務所の営業ページばかりがヒットします。切羽詰って依頼してくるというパターンは結構あるんでしょうね。ヤバイと思っている人向けのキャッチが踊っています。かくいう私もキャッチに動揺しました。しかし、1年目、処理する内容もさほど多くもないはずだし、自分でやっている方もたくさんいます。ただ素人でわからないから、という理由で税理士に頼むのも何だか嫌でした。もちろん、経費節減もあります。
それで、会計ソフトを利用して、決算→税務申告の一連の作業を済ませてしまおう、ということに決めました。きっと探せば今の自分の状況に合ったソフトが見つかるはずだと。まあ「会社設立と同時に導入しとけよ」という声が聞こえてきそうですが、一人会社を設立する多くの方は、そこまで手がまわってないことも多いんじゃないでしょうか。
小規模会社が使用する会計ソフトとして有名なところでは「弥生会計」がありますが、とにかく決算→税務申告をできるだけ簡単にする、という観点でのみ(とりあえず今回だけは凌ぎたいというのが本音)さらに検索をかけました。できればフリーか安価なもので凌いでおいて、後でよく検討したい、というのが本音です。
それで、最終的に選んだのは、「税理士いらず」というソフトです。1ヶ月の無料体験版もあり、特にメアド登録などをしなくてもダウンロードできます。体験版は一部の機能制限と、出力した印刷物にSAMPLE表示が出るのですが、それ以外は普通に使えます。
祈るような気持ちでインストールして、推測に推測を重ねながらコツコツ入力。一部入力したところで試しに決算書類作成と税務申告書類を作成してみると…、「おっ、出来そう」。特に税務申告書類は送られてきた書式と全く同じものに数値が入力されて出力されています。思わず「おおおおーー」と声が出ましたよ。これならいけると確信した私は、意気揚々と数値入力を続け、申告書類一式を完成させたのでした。
おそらく、会計ソフトとしてはシンプルなものなのでしょうが、私にとっては十分用が足りました。決算書・税務申告書類一式に誤り食い違いがないかの確認をしてみると、当然でしょうが全部ぴったり。間違いありません。「ありがとう会計ソフト、ありがとう税理士いらず!」と心から叫びました。
税務署・県税事務所・市役所、とまわって申告と納税を済ませたのは期限日の前日。かなりほっとしました。
同じように税務申告に不安を感じている方は、早めに会計ソフトの導入をおススメします。私は、「税理士いらず」のライセンスキー(12,600円・バージョンアップ4,200円)を購入する予定ですが、先々のことを考えて「弥生会計」にするかもしれません。
起業したばかりでバタバタしていると、ついつい経理処理のような「後ろ向き」な感じのする作業は後回しになってしまいます。でもまがいなりにも会社経営するなら避けて通れない道なので、早め早めに経理処理と税務申告の作業についてはクリアにしておく必要がありますね。特に、事業内容が不動産業に変化すると、お金の動き方も変わるので、今のうちにしっかりと経理処理のルーティンを確立させておくべきだと思っています。
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