おはようございます。出かける前に更新します。
credit: Astragony
宅建試験の受験対策として使うテキストですが、私が使ったものは下記のものです。
※ 是非これらを推薦したい、というつもりはありません。
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<基本テキスト>
1.『出る順宅建合格テキスト1 権利関係』(東京リ-ガルマインド )
2.『出る順宅建合格テキスト1 宅建業法』(東京リ-ガルマインド )
3.『出る順宅建合格テキスト1 法令上の制限・税・その他』(東京リ-ガルマインド )
<問題集>
4.『出る順宅建ウォ-ク問過去問題集1 権利関係』(東京リ-ガルマインド )
5.『出る順宅建ウォ-ク問過去問題集2 宅建業法』(東京リ-ガルマインド )
6.『出る順宅建ウォ-ク問過去問題集3 法令上の制限・税・その他』(東京リ-ガルマインド )
<その他>
7.『出る順宅建直前大予想模試』(東京リ-ガルマインド )
※ テキスト購入へのリンクを入れておきます。
アマゾンなどでは古い年度のものも出品されているので、最新版を選んで購入してください。
下記のリンクは2016年版(2015年12月に発行の2016年宅建試験対応版)です。
■ 基本テキスト
■ 過去問題集
これらを選んだ理由は、
◎ テキストの選択基準
選択基準は、
・重要度・頻出度別に分類されていること。
・量的に多すぎずない事。
・量的に少なすぎない事。
・過去問の勉強をするときに参照しやすいこと。
・ある程度メジャーであること。
でした。
法律の条文順序や法体系による順序で記述されているのではなく、試験頻出項目順に分類・記述されていることが選択条件でした。いわゆる「体系的理解」が必要な勉強ならともかく、宅建試験の出題は、とにかく「知っているかどうか」ということ を試しているので、勉強の効率を考えると、重要頻出事項から順に勉強すべきだと考えました。
また、とにかく合格しさえすれば良いので、全てを完全に網羅している必要はありません。要は、通常の受験生であれば、通常勉強するであろう項目を漏らしていないことが大事です。あまりに端折ってあるとその点不安ですが、多すぎると明らかに無駄があるだろうと考えました。作戦としては、必要ギリギリの分量のものを完璧に押さえる、というものです。
さらに、過去問題をやる場合の参照のしやすさも考慮しました。勉強を始める際、おそらく、最初に手をつけるテキストが勉強の中心になるだろうと考えました。最初にマーカーを 引いたり、書き込みしたりするテキストです。引いたマーカーは、再度見返すことを前提にしていますので、テキストを勉強2サイクル目(一通り目を通したあとの2回目の繰り返し勉強)でも中心教材として使うだろうと考えていました。ただ、本試験での問われ方などに慣れる必要はあり、過去問集をやろうとも考えていましたので、その勉強をする際、自分の勉強の中心にすえるテキストに戻りやすい、それを意識して作られているものが良いと考えたわけです。
メジャーであること、を条件にしたのは、単にあまりマイナーだと評価にさらされていない分、はずれをひく可能性もありそうだ、と思ったからです。実際にはマイナーなものの中に良いものがある可能性は否定できませんが、それをリサーチする労力が無駄だと思いました。
基本テキストを上記のような観点で選択したら、自ずと過去問集は、同シリーズのものになります。また、 『出る順宅建直前大予想模試』は、本試験と同じ形式の模試4回分が書籍になっているもので、各回ごとに切り離して使えるようになっています。私は模試をあまり重視はしていおらず、時間もなかったので、会場で実施されるような模試を受験するつもりはありませんでしたが、時間配分の感覚だけは知って起きたかったので購入しました。
結局、テキストを選んだら、その後はそのシリーズの過去問集をそろえた。ただそれだけのことです。ただ、私にとってはこの選択は正しかったように思います。
テキストを購入したときは、テキストと過去問題集を各3回ずつ繰り返し、その上で、定着していない知識を直前期に何度も繰り返す、ということを考えていたのですが、実際には過去問集を全てこなすことすらできませんでした。ただ、テキストは1回目にハイスピードで読み(というよりマーカーを引く作業)、2回目はマーカー部分を確認して覚えていない箇所に印をつけて付箋を貼り、3回目は付箋の箇所だけを拾って確認をし、試験前日に、覚えきった箇所の付箋をはがし、本試験日の朝、残った付箋箇所を見る、という「知恵熱」が出そうな短期詰め込み勉強でした。
合格すると適当なことを言いたくなるのが人情かもしれませんが、このようなやり方でも何とかなります、とはお勧めはしません。私自身は試験勉強を最後の5日間に賭けることに決めたとき、後悔の念と激しく闘いながら勉強しました。後悔しても仕方ない、やるだけやればいいじゃないか、というのは理性ではわかっていても、全然何もやっていないと「どうせだめだろうなあ」と思う気持ちが先行して、前向きに努力をする気持ちになれないものです。ましてやちょっと非常識なぐらい切羽詰ってから、「何とかする」と思うのはかなりの気持ちのコントロールが必要でした(私の場合ですが)。
それでもやれたのは、意を決して作った自分の会社の中心事業に不動産業を据えることを強く決意していたからです。決意するのがもう少し早ければとも後悔しましたが、「合格することが今の仕事」と割り切って5日間集中しました。
そのため、前日に模試4回分やりたい気持ちをおさえ、実際には1回分しかやりませんでしたし、間違った箇所の確認・復習すらしませんでした。「模試は時間配分を確認するためにやる」という当初の目的から外れないためです。仕事だと考えると、本筋から外れないようにコントロールすることができました。
直前に私が焦りながら勉強した経験から痛感したのは、「早めにテキストを一読しておくべき」ということでした。まったく頭に入らなくても、少しも暗記が進まなくても、ハイスピードで全範囲をナナメ読みしておくべきです。受験対策のテキストなら、覚えるべきポイントは色分けされていたりするので、ナナメ読みするだけで、どの程度の複雑さをもった事項を、どれくらいの分量暗記すべきなのかはだいたいわかるはずです。そうすれば、自分の頭の中に、どれくらいの時間をかけないと「ヤバイ」のか、がインプットされます。これがインプットされていることは、本試験日から逆算して、自分がどれくらいのタイミングから本気を出せば間に合わせられるのか、多くの人は感じ取ることができると思います。
尚、過去問をやることは大切ですが、過去問から勉強し始める、あるいは過去問集だけで勉強するという方法はおススメしません。こういった方法は、本当に非常緊急事態に仕方なくとる方法だと思います。なぜなら、過去問は知識を効率的に暗記するように整理されているわけではないからです。
また、「予想問題」の類も重視しないほうがいいと思います。宅建試験の出題の多くは過去問の類題・改題といえるようなものが多いのです。「予想問題」は各予備校・出版社が独自に作成するものですが、多くの場合、本試験問題ほど検討を重ねた上で出題されているとは言えないと思います。中には悪問も含まれている可能性があります。予想問題に手を出す余裕があるなら、過去問を完璧にするほうが有効だと思います。
結局、宅建試験本番までに使ったテキストは、上に挙げたもののみです。他のものは一切使っていません(あ、統計問題の最新情報だけはネットで検索して読みました)。
テキストを選んだら、わき目をふらず、それを完璧にする。他のものにあれこれ手を出さない、これはとても大事だと思っています。
◎ 予備校等の利用について
私自身は、資格試験予備校等を利用するつもりは全くありませんでした。
宅建の試験対策として、予備校の講義を受けなければ理解しにくいのは「権利関係」の分野だけだろうと思います。私の場合、昔ではありますが民法の勉強をしたことがあったので、予備校の利用は必要ないと考えました。
そういった勉強をしたことのない人にとっては、権利関係についてだけは、資格試験予備校利用を検討する余地はあるかと思います。 ただ、前の記事で書いたとおり、権利関係での得点目標をあまり高く設けないのであれば、独学という選択肢も十分ありえます。
ただ、権利関係のテキストを時間をかけて読んでも、まったくちんぷんかんぷんだという人であれば、何がしかの講義をを受けたほうが近道だとは思います。
その他の分野については、予備校利用しなければ出来ない、ということはまずありません。
資格試験予備校などを利用する場合に大きなメリットになりそうなのは、「強制的に勉強する」という点でしょうか。一人だとなかなか勉強にとりかかれない、とりかからないといつまでも勉強の先々が見えなくて余計モチベーションがあがらずもっと後ろ倒しになってしまう、という傾向のある人には、お金を払って自分にスケジュールを強制するのは意味のある方法かもしれません。
私の場合は、そういう選択の余地はありませんでした。
私の受験経験は、あまり一般化できるものではないと思いますし、もっと時間をかけ計画的に勉強するのが常識的です。少し独断に基づく部分もあるかもしれません。しかし、テキスト選択基準などは、特別なものではなく、「受験対策」としてはオーソドックスな考えと言っても良いのでは、と思います。
来年以降、受験を検討されている方に、参考にして頂けたり、「反面教師」にして頂けたりしたら嬉しいです。ご質問等あれば、できる限りお答えします。
思ったより長文になってしまいました。時間ヤバイです。では、行って来ます。
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