credit: ccharmon
このブログを始めてまだ10日ちょっと。それでも、わずかではありますが、読んでくださっている方もおられるようです。ありがとうございます。
平成23年度の宅建試験合格者のうち、不動産業に従事されている方は27.7%。合格者の多くは直接不動産業とは関係のない方々です(もちろん、関連性の高い金融関係・建設関係の方は多いですが)。受験の動機はさまざまでしょうが、不動産業に従事していない合格者の中には、私のように業界経験のないまま不動産屋を開業することを検討している方もある程度いらっしゃるだろうと推測します。
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多くの方が知りたいのは、そもそも「未経験で不動産業を開業してやっていけるのか」ということではないでしょうか(この記事で答えは出ませんので、答えが欲しい方は最後まで読んでも無駄になるかもしれません。)。
このブログ自体、「やっていける」という答えを実録として残して、そのような不安に応えたいという希望を持って始めています。現時点では、それを客観的に表現できるだけの材料を持ってはいませんが、このブログを開業後も続けて、材料を積み重ねていきたいと考えています。
未経験業種にサラリーマンとして転職するというならまだしも、自ら開業することを検討するとき、何も不安を感じない人はいないと思います。そして、多くの業界経験者は「未経験?無理に決まってるだろ、どこかで働いて経験積んで始めるのが当然だ。そういう理性的な判断ができない、という点でもうヤバイよ。」と言うでしょう。例えばYAHOO知恵袋や各種の掲示板などでのやり取りでは、だいたいそんな感じです(私自身はそういうもの情報を信用するタイプではありません、とはいえ覗くんですけどね(笑))。
不動産業での独立開業のノウハウ本などを読むと、「未経験でもできますよ」と書いてあることが多いです。実際未経験から始めて成功した不動産会社経営者もたくさんいる、と書かれています。ただ、そういった書籍は「開業を勧める」というスタンスで書かれており、その代わりにリスクを最小限に抑える方法などに言及してバランスを取っているようですから、「大丈夫」というニュアンスについては差し引いて考える必要があります。
慎重に考えるなら、少なくとも不動産会社などに就職し経験を積み、その上で独立すべきだと言うのがとても平均的な答えだと思います。人によっては、せめて数ヶ月アルバイトをするだけでもいい、とも言います。
しかし、私は現在のところそのような手順を踏むつもりはありません。
理由はいくつかあります。
私の年齢では、経験のない業界の会社に、正社員としてもぐりこめる可能性はかなり低い、という点は、リアルな問題として確かにあります。また、開業前の修行として短期間働きたいのですから、雇う側からすれば「そんな虫のいい話…」ということになるでしょう。もちろん、その意図を隠すのが普通なのかもしれませんが、私はなんにしても嘘をつくのは嫌いです。
また、そういった会社に入れたとしても、自分の得たい経験をそこで得られる保証もありません。たとえば、不動産系の会社だとしても、その営業の中心が地主さんへのアパート建設を薦めるための接待活動中心だったとすれば、接待上手になるだけかも知れません。
でも一方で、自分自身が貪欲にどんなことにも関わり、経験・知識を身につけていく姿勢を貫くことができれば、必ずプラスになる経験ができることでしょう。私自身、もっと若く、また起業もまだしていない状況であれば、とにかく「雇われて経験を積む」という道を選んだと思います。サラリーマンとして経験を積むということは、とてもリスクのない賢い勉強方法だからです。
しかし、私は未経験のまま開業します。不動産業を軌道に乗せることは目標ではありません。ここにはまだ書きませんが、その先に目標があります。少しの時間も無駄にしたくないのです。それに、出来ると信じています。
「普通はどう言われているか」は参考にはなりますが、それが自分の選択を決める決定打にはなりません。やるかどうかは自分自身が「やりたい」と思うこと、そして「やれる」と信じること、これがあるかないかです。そもそも起業をした時点で自分に一定のビジネスセンスがあると信じている訳です。もちろん主観ではなく客観的判断はしなければなりません、しかしそれだけでは決して決まらないのです。
また、業界では常識となっていることでも、業界の外から見ると非常識だと思われることも多々あるように思います。以前いた業界でもそうでした。その業界の先輩方への敬意を抱きつつも、既存のやり方に埋もれることなく、顧客満足を徹底して追求する仕事をしていきたいと思っています。
もっと具体的なことが書ければ良いのですが、それにはもう少し時間がかかりそうです。すみません。
今日はクリスマス絡みの3連休の初日。どこの道もお店も混雑していました。もろもろあって連休明けまではあまり仕事も勉強もできそうにありません…。でもメリハリが大事ですね。
皆さん良いクリスマスを。
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グリフィンさんこんにちは!
私も齢50にして、今月平成29年5月中旬に不動産業を開業することになりました。
期待と不安が交差する日々を過ごしております。
私も業界の経験はそれ程ではありませんが、ただ不動産の仕事が好きという思い、
この年で人に使われたくないという思いこの2つだけで独立を決意しました。
無謀だ!冒険だ!という人もいました。
しかし!
必要なのは経験でなく「覚悟」だという事を教えていただいた人がいました。
必ず「独立してよかった」と思える日がすぐにやって来ると自分を信じていきたいと思います。
古い先人の言葉に「40にして迷わず、50にして天命を知る。」という言葉があります。
今まさに我々がしていることが天命すなわち使命であり運命だと思います。
グリフィンさん!絶対やれますよ!私も一緒です。奮い立ちましょう!
グリフィンさん!是非今後も情報交換をしながらお互い悠々と進んで参りましょう!
お気持ちはすごくわかります。
頑張って下さい。
私も似たような立場ですので、ブログ楽しみにしてます。
さとうさん、励ましの言葉をありがとうございます。
ブログはこれまでで一番長く更新しないでおりますが、必ず再開します。
体調問題や気分の問題で現在色々と強制リセット中です。
またご覧になってください。
コメントありがとうございました。
グリフィンさん、こんにちは
あまのっちです。
確かに50歳で未経験業務に突入するのは、普通はあり得ないと自分でも思っています。
過去に2年半賃貸営業があったとしても、20年も離れていては不動産業はドシロウトという気持ちでいないといけません。
その後は他業種の営業を20年近くですがやっていました。
営業を経験しているので、少しでもその経験を活かしたいです。
でもやはり宅建主任者の資格をこのまま埋もれさせたくないのです。
私は4回目で合格しました。その間の2回は賃貸人営業をしていました。
宅建合格していた時は不動産屋を辞めていました。
たかが4年されど4年、この4年間を無駄にしたくない気持ちもあります。
私は『これだけ宅建』という中野元先生の基本書で主に勉強しました。
「わからない時は法の精神と心で解答する」と言われたことが今も頭に残っています。
なかなか難しいことではありますが・・・
最近基本書や講座を出しておられないようなので引退されたのかもしれません。
確かに雇う側からすれば腰掛けでこられてもという気持ちもあるでしょう。
「そんな奴はいらん!まして年食った奴を」と思われるでしょう。
でも自分を売るつもりでまずは就活をやってみます。
グリフィンさんの考えとは反すると思いますが、
「御社に利益をもたらすようにやります」と語ります。
最近前職で一緒だった女性のお父さんが不動産屋をやっておられているのですが、もう止めようと言っておられたようです。
もしその社長さんに後継者がおられないなら弟子入りしてみる手もあるのかなと。
無謀な手かもしれませんが・・・
人の道から外れることがないのならどんな手もありだとも思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
あまのっちさん、こんにちは。
就職先の会社に利益をもたらすようにやる、というのは私の考えと反するなんてことはないですよ。私だって利益に貢献しない人は雇わないです(笑)。
いずれにしても、どこかで修業出来るとしたらそれはとても良いですね。私だって今からでもどこかで修業したいぐらいです(苦笑)。
私はまだ賃貸の経験しかないですが、賃貸についてやっと当たり前の事プラスアルファを考えることが出来るようになってきた気もします。未経験だと当たり前のことが腑に落ちるまで時間がかかるんですよね。
しかし、なんであれ本当の正解が何かは私にはわかりません。結局やるとなったらやるしかない、それぐらいです。なんともしょうもない結論ですね(苦笑)。
あまのっちさん、頑張って下さい。