credit: poptech
今日まで2日間、宅建登録実務講習の演習を受講し、登録実務講習受講を終了しました。修了証が送付されてきたら、取引主任者資格登録・主任者証交付申請をします。
今回は演習講義受講の感想です。
■■修了試験の項目に少しだけ追記しました(2012年1月10日)。
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オジサン多い
初日に会場について最初に思ったのは、「オジサン多いな…」です。宅建試験の会場でも思いましたが、宅建合格者の年齢構成比と比較するとこの講習会場の様子、明らかに「オジサン密度」が高いです。
私が受講した日程が、平成23年度宅建試験合格者向けの講習の中で一番早い日程だったと思うので、「早い日程」=「オジサン多い」という傾向があるかも知れません(根拠の薄い推測)。また、大学生などは試験期間直前の人も多いからかも知れませんね。
それにしても会場内が鼠色に見えます。もちろん、大学生や若い女性もいましたが、鼠色が圧倒している雰囲気です。自分もオジサンの一人ですが…。
中にはスーツを着てきている人もいましたが、それは少数派。2日間とも朝から夕方まで(1日目は9:15開講、18:00終了、2日目は9:15開講、17:00終了)ですから、圧倒的に私服が多かったです。
スーツ姿の高密度オジサンにはわりと慣れていますが、私服姿の高密度オジサンは私にとってはある意味新鮮でした。オジサンが言うのもなんですが。
とっても真面目な雰囲気
講習の性質上、友人・知人と連れ立ってくる人はほぼ皆無なのでしょう。会場は雑談などもなくとても静かです。
それに加えて結構みんな真剣。こういう講習では寝る人が必ずいるものですが、私の見た限りそれは皆無。それぞれテンションは違っても、一応「主任者証欲しい」とは思っている訳ですから、その最後の締めくくり、ということで真剣なのでしょう。
私ももちろん超まじめに受講しました。講習前の自宅学習をほとんどできなかったので、少なくとも講習でやることは漏らさず頭に叩き込もうとかなり真剣でした。
講師の方々
私の受けた講習では5人の先生方が、各コマを分担して講義してくださいました。いずれも現役で宅建業に携わっている方々でしたが、私の推測も含めると、最もお若い方で業界歴20年程度、最も長い方で業界歴40年超のベテランの方々でした。
正直言うと、「登録実務講習なんて形式的なもので、テキスト棒読みをだらだら2日間聞かされるだけじゃない?」という風に残念なほうの推測もしていたのですが、皆さん熱心な先生方でした。
講義中に受講者が作業する時間があるのですが、その時は講義担当以外の講師全員で巡回しながら、もたついている受講者などにアドバイスをしたりします。
講義のプロ、という方々ではないと思います。それに、運転免許のように、講習を修了させる(つまり修了試験に合格させる)講義をしなくてはならないでしょうから、話すべきことはほぼ決まっていると思います。
でも、登録実務講習で学ぶべき、とされている内容については、良くわかる講義ばかりでした。
それに、どの方の講義もまじめに「きちんとした仕事をする主任者になってね」という熱意みたいなものを感じましたし、「実務ではこうだよ」ということを出来るだけ伝えて、これから業界に入ってくる(あるいは業界に入って間もない)人達にプラスになるようにしたい、という気持ちが伝わる講義でした。
中でも、全体を仕切る役割の方(業界歴40年以上)は、法律・条例の知識の点でも、実際の取引経験等の点でも、ものすごく勉強していて、ものすごく経験をされている方だなあというのが良くわかりました。時々余談で法律解釈や判例に関することなどを紹介される際の説明が(あるいは個別に質問に答えて頂いた際も)、「はったり」ではなく徹底して勉強し続けておられる方だと感じました。限られた時間で、「本当はもっと色々伝えたいな」と思われてることも、ひしひし伝わってきました。
講義前後、昼休憩などは講義に直接関係ないことでも質問してOK、ということでしたので、私は何人もの先生に色々質問しました。普段はそういうタイプじゃないんですが、業界の先輩方と話せる絶好の機会ですから。質問内容は、業法のことなんかじゃなくて、業界慣習や、特定分野に特化したビジネスについて等ばかりです。時間に限りがあって深い話までは至らなかったのですが、私にとっては有益でした。
私、本当は「講義」というものに対する評価は厳しくなりがちな傾向があるのですが、あまり厳しい意見は浮かびません。必要以上に「手取り足取り」で簡単すぎる部分もありますが、講習の性質上仕方がないことだと思います。それに、間違えてはならない35条・37条書面等を慎重にチェックする、というイメージも持てたと思います。
こんな風に思うのは、不動産業開業へ向かっているという自分のテンションも関係しているのでしょうが、できるだけ「修了試験対策講義」だけで終わらせたくないという、講師の方々の工夫のお陰も多分にあったように思います。
また、何となく「不動産屋さんは話好き(話上手?)」というイメージがありますが、そのイメージにもぴったりな講師の方々でした。
講義中は意外と忙しい
講義の内容は、土地建物売買媒介の受付から決済・引渡しまでの流れに沿って、売主側媒介業者の主任者の業務を疑似体験する形で進められます。
業界未経験者にとっては縁のなかった公図や都市計画図、配管図、また登記事項証明書などを見たり、見るだけでなくその内容の一部を書き出したりする作業が織り込まれているので、手を動かす機会も多く、意外と時間が過ぎるのを短く感じました。
特に物件調査については、講義事例は簡単でしたが、実際にはかなり難しい物件が沢山ありそうだと想像しながら、どうやって自分の調査能力を上げればいいのか、と自問しながら受講していました。
講師の方々のお話の中に、いくつか印象に残った言葉があります。ここに紹介しようかとも思いましたが、もしかしていろんな講義で使っていらっしゃるフレーズかも知れないので、やめておきます。ただ、どの方の言葉からも「プロ意識」「宅建業への誇り」みたいなものを感じました。綺麗事ばかりじゃないのはわかっていますし、業界自体が大変な情勢だということもわかりますが、仕事に「矜持」を持ちたい私は青臭く反応しちゃいました。
修了試験
修了試験について詳細を書くのは問題がありそうなので、ここで詳しくは書きませんが、宅建試験に合格する人であれば大丈夫だと思います。大事なところは講師が指示してくれます。指示に従って書き込み作業などをしないと修了試験で少し手間取りそうですから、寝ないことをおススメします。
尚、教材一式の中にある「通信講座用練習問題」は、演習講座受講前に目を通しておくとより安心だと思います。
私は、修了試験には出そうにないことも、少しでも多く吸収しようと、かなり真面目に講義を受けました。
むしろ、修了証を手にするために最も大事なことは、演習2日間欠席・遅刻・早退をしないこと(これらをすると、定められた内容を修了したと認められないらしい)、これに尽きる気がします(下記(注)参照)。
(注)私の受講した財団法人不動産流通近代化センターの講座では、演習受講日・会場の変更が1回に限りできるようになっていました。但し、変更の締切日や「会場に空席があれば」という条件があります。また、修了試験未修了となってしまった場合の無料再受講制度もあるようですが、欠席による未修了には適用されないそうですので、注意が必要です。各社により、また年度により違いがあるかと思いますので、必ずご自分の受講する講座について確認してください。
始まりの始まり
登録実務講習、結構面白かったです。なんせ未経験者ですから、色んな事が新鮮です。
講習で学ぶべき内容は、いろはの「い」、いや「い」以前だろうと思います。それに、主任者制度上は「実務経験2年以上」に置き換わる講習だとしても、「ビジネス」としての経験に代わるものにはなり得ないのも当然です。
私は、真面目に講義内容を聴きながらも、商売のやり方を考えていました。また、お客さんと対応している自分の姿やセリフを想いうかべてもいました。
受講して良かった
実はあまり期待していなかった登録実務講習ですが、業界未経験者にとっては実質的に役立つ内容も豊富でした。また、「もっと勉強しよう」「早く経験を積みたい」という前向きな刺激にもなりました。
私には受講しないという選択肢はありませんでしたし、どちらかと言えば「商売の仕方」についての情報を欲しているのですが、それでも結果は「受講して良かった!」と思える2日間だったと思います。
真面目くさった感想文になっちゃいましたが、今夜はそういうテンションです。
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合格発表後、登録実務講習について調べていて
グリフィンさんのブログで
講習が楽しみになりました。
不動産業への興味があるので
今後、愛読させていただこうと思います。
Jさん、はじめまして。
宅建合格おめでとうございます!
不動産業に関心がおありなら、登録実務講習は意外とためになると思いますよ。
楽しんできてください。
あまり頻繁に更新していないんですが… 時々見に来てくださいね。
背景を黒から白へ変えたのですね。
そうなんです。
前のも気に入っていたのですが、レイアウトを変えたくてワードプレスのテーマごと変えました。
グリフィン様
初めまして、あまのっちと申します。
宅建実務者講習のブログ拝見しました。
今度11月30日と12月1日に福岡で、実務者講習を受ける予定です。
グリフィン様が詳しく実務者講習の様子をシェアされていますので、大変参考になりました。
ありがとうございます。
私はじつは広島市在住なので、広島で受けたかったのですが、この時期では資格学校等の実務者講習はなく、広島で一番近いところでは、唯一福岡の資格学校でまだ受付していましたので、そちらに申し込みしました。
私が宅建合格したのは、もう20年前くらいになります。
30歳の時でしたので、今50歳です。
昨年退職しまして、それからはアフィリエイトをやっていたのですが、恥ずかしながら、生活できるレベルまでなかなかいかず、退職金も少なくなってきたので、宅建を活かしてゆくゆくは自分で不動産屋をやろうかと考えています。
この歳なので正社員は難しいと思いますが、アルバイトでもいいのでまずは実務を覚えていきたいです。
宅建を取る前2年半くらい賃貸営業の経験がありますが、次の職は業界が違う営業をやっていたので、一からの出直しです。
実務経験証明書ももらっていたのですが、
残念ながら有効期限の10年間をはとっくに過ぎました。
主任者者登録代をケチってしまったのです。
ですが、不動産業からだいぶ離れてしまっていますので、高くつきますが勉強し直す意味で実務講習を受けます。
来年になれば広島でも実務者講習を受けれるのですが、少しでも早くと思い福岡で受けることにしました。
今後もグリフィン様のブログを参考にさせていただいて、まずは主任者証取得を目指します。
グリフィン様の不動産業が、ますます発展されるように願っております。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
掲示板の方に書いて頂いたコメントに返信しますね。