数日経っちゃいましたが、先日、平成25年度の宅建試験について公告がありました(6月7日付官報)。読者の方の中にも、今年受験される方がいらっしゃるので、勝手に応援のつもりで記事にします。特に忙しい仕事の合間に対策をしている方を思い浮かべています。
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簡単に日時等のみ掲載します。 必ず、各自にて詳細は確認して下さい。
(リンク : 一般財団法人 不動産適正取引推進機構 | 宅建試験の申込み)
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【平成25年度宅地建物取引主任者資格試験の日程など】
- 申込方法は2種類で、方法により受付期間が異なります。
- インターネット申込受付期間
平成25年7月1日(月)9時30分から7月16日(火)21時59分まで - 郵送申込受付期間
平成25年7月1日(月)から7月31日(水)まで
(簡易書留郵便で郵送、かつこの期間の消印があるもののみ受付)
- 試験日時
平成25年10月20日(日)13時から15時まで(2時間)
※ 12時30分着席
※ 登録講習修了者は、13時10分から15時まで(1時間50分)。 - 合格発表
平成25年12月4日(水)
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★ 試験会場が選択できるので、インターネット申込がお勧めだと思います(但し先着順なので早目の申込が良いでしょう)。郵送申込でも試験会場を選択できる都道府県もあるそうですが(こちらも先着順)、インターネットの方が確実じゃないでしょうか。
今から本番前日までの日数は130日。今まで勉強してきた方はもちろん、これから取りかかる(つまりまっさら)という方でも、今の時期は今年の合格を本気で狙うべき時期です。現時点での勉強の進捗に萎えて、目標を来年にまわそうという時期では決してないと思います。
申込のこの機会に、本番までの学習スケジュールをきちんと書き出すのがお勧めです。学習の中身をあれこれと悩むよりも、「紙にする」ことで、すべきことを見えるようにすることが大事です。この辺のことは、古い記事ですが 「宅建短期合格法 3 - 具体的な勉強の仕方について -」 に書きました。
他にも古い記事で宅建試験のことを書いています(カテゴリー”宅建”の中にいくつかあります)。私が受験したのは平成23年度試験でその後の試験の変化は追いかけていませんし、あまりオーソドックスな事を書いていませんので、「一つの参考」程度にお読み頂ければと思います。
前に書いたことの繰り返しになっちゃうのですが…
宅建は暗記試験、暗記は反復作業。
宅建試験は暗記の試験です。合格ラインを超えるために必要なことの全ては暗記だと思います。しかも、それは「書ける」ほどの暗記ではなく、択一式試験で正答を「選べる」レベルの暗記です。
全く意味不明なことを覚えるのは難しいので、意味を知る、理解するということが必要だろう、という異論もありそうですが、合否に必要なレベルで言えば、それも暗記がしやすくなるのに必要な範囲でのことです。
そして暗記は「反復する」という作業の結果です。よく年齢とともに暗記力が衰えると言いますが、それは暗記力が衰えるのではなく、年齢とともに愚直に反復する根気が無くなることが大きいのではないか、と思ったりします。愚直に繰り返すこと、これが暗記試験に合格するための最大の対策だと思います。
そして、要領よく暗記できるかどうかは、頭が良いかどうかではなく、暗記だと割り切って「繰り返す」ための環境づくりを出来るかどうかだと思います。こういう試験が得意な人は頭が良いのではなく、単に繰り返すのが上手なだけです。
それは、暗記するためのツール(テキストと過去問集)をきっちり限定することだったり、テキストを読む1周目の段階で、2周目の繰り返しを想定して作業をすることだったりします。
また、効率よく反復作業をすることです。特に働きながら時間をやりくりするなら、徹底的に無駄を排除することは重要です。例えばノートなど絶対作らないこと、どうしても書きたいことがあれば付箋をテキストに貼る程度に留めるなどです。
大事なことは、やるべきでないことをやらないことです。
悪循環を断つには3時間あれば十分。
あともう一つ。
まだ勉強に取りかかっていない方は、すぐにでも3時間程度勉強されることをお勧めします。
繰り返しますが、宅建試験は暗記試験で、合否を決めるのは反復作業です。試験対策は作業なので頭の良し悪しは関係ありませんが、どうしても必要な作業時間数があります(上に書いた作業環境作りの点で個人差はあるでしょうけど)。ものすごく効率化して、ものすごく気合いを入れて作業をすればその時間は短縮出来るかも知れませんが、やはり限度はあります。
作業に取りかかっていない状態で時間を過ごすと悪循環に陥ります。取りかかっていない間に時間が過ぎて、より作業がタイトになりそうだと感じ始める。そうするとこれから待っている作業が厳しいものに思えてモチベーションが下がる。モチベーションが下がると取りかからない。するとより作業がタイトで厳しそうに思えてくる。余計にやる気になれない…。
誰にでも当てはまることではないかも知れませんが、この悪循環に陥るパターンはかなり多いのではないかと思います。うまくいかない最大の理由はこの悪循環かも知れません。
だとすれば、最大の対策はこの悪循環を断つことです。
でも、「ちょっとやそっと勉強してもそう効果がない」なんて少し思い始めている時に、口で言うほどこの悪循環を断つのは簡単ではないと思います。
こういった悪循環を断つ一番の方法は、「気合いを入れる」とかではなく、「やってみる」ことではないかと思います。具体的には、3時間でいいので本気で集中して(きちっと意識しながら線を引くなどして)テキストを読みます。それだけです。
それだけで何がしかの手応えがあるはずです。「覚えた」とか「過去問が解けそう」という手応えでなくて良いのです。「今はちゃんと覚えられないけど、もう一回読んだら今よりはマシだろう」という手応えで十分だと思います。
この試験に対して自分がどの程度やればどの程度のレベルになりそうか、完全にモヤモヤしている状態から抜け出せるはずです。そうすれば自然により具体的なスケジュールを立ててやる気になるのではないか、と思います。
やるしかない。
既に取りかかっている方はもちろん、今から取りかかるとしても、やり方を間違えなければきっと合格できます。
合格率16.7%(平成24年度)という表面的な数字に惑わされてはいけません。この数字の母数には、「まともな準備ができなかった」という受験者、つまり実際には土俵に上がってもいない受験者が多分に含まれているのです。
勉強し始めるだけで、少なくとも土俵に上がれます。
そして、やるべきことを限定し、それをやり切れば合格します。
今年受験される読者の皆様が合格されますように。
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初めまして。
私も先月20年以上続けていた仕事を辞め不動産業に転職しました。
免許は持っているので、いずれ・・・と思いながらただ今勉強中です。
時々お邪魔させて下さい。
YOSHIKO KONNO さん、はじめまして。
不動産業に従事しながら開業を準備するのが一番良いとは思います。
私はそうはできませんでしたが…。
なかなかご参考にして頂けるような記事が書けずにおりますが、今後も細々とブログを続けたいと思っていますので、今後とも是非お越しください。
宜しくお願いします。