何でも屋、というより散漫なだけ。

自分の考える本筋がなかなか前に進まず、少しフラストレーションが溜まってきています。その一方で、色々と細かなことについて調べたりして時間を浪費している気もします。

anything vs whatever © by _foam

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例えば、事業用賃貸のお客(借主)さんが加入する火災保険は、比較的うちが取り扱っている保険に入ってもらえることが多いのですが、お客さんごとに色々と検討すべき部分も多く、調べていると時間がかかってしまいます。

まあ、適当にやろうと思えばやれるんですが、出来る限りお客さんのニーズにぴったりな内容にしたいと思うと色々考えてしまうわけです。超過保険で無駄をさせたくないし、かといってお客さんの望む補償はしっかり付けたい。どんな種類のリスクに備え、保険金額をいくらに設定するのか、お客さんの希望と、客観的に必要だと思われる補償のレベルをきちんと把握したい。

居住用はほぼ100%元付指定の保険加入なので、うちが触る余地もないですし、そもそも少額短期などで、定型的な保険商品となっています。事業用でも、契約時の条件として加入する必要がある火災保険は、「借家人賠償責任付」であれば良い、ということが殆どなので、ミニマムな設定にすれば基本契約となる設備・什器等への保険と借家人賠償責任特約だけで、大して考える余地はないです。

しかし、例えば飲食店経営の方などは、外に出す看板やら、お店の大きなガラスが壊れてしまった時の補償や、逆にそれらによってお客さんなどに怪我をさせてしまった場合の補償、食中毒を出してしまった時の補償、休業補償、売上金の盗難や、火事で周囲に類焼してしまった場合の補償など、どうせなら色々なリスクに対応しておきたい、というお客さんもいます。

こういうものをセットにした保険商品は当然あるので、適当な保険金額を設定し、出来る限り特約を付けて加入してもらえばいい、なんて考えれば簡単なのですが、他の保険を利用していたお客さんなどから聞いていると、どうも超過保険が多すぎるんではと思ってしまうのですよね…。「実損払なのだから、そんな保険金額にするのありえないんでは?」と思うことが時々あります。

保険については、保険会社のシステムを使って、マニュアルを見ながらやれば、手続自体はなんてことないんですが、飲食店経営の実際などがイマイチわからないので、お客さんに聞いたり、見積りを作りながらちょっと調べてみたり。例えば、食中毒出すと保健所から営業停止処分を何日ぐらい受けるのかとか、どんな業態だとどれくらいの粗利益だったりするのか、とか…。

そんなことをしているうちに、半日過ぎてしまったこともありました。

 

 

また、店舗物件を案内していると、お客さんから「ここで商売がうまくいくかなあ」というアドバイスを求められることが多々あります。その人の生活がかかっている事柄なので、あまり余計なことは言わないようにしていて、ましてや「ここは集客できますよ!」とか「この業種にはぴったりですよ!」とかをこちらからは言わないようにしています。それを判断するのは不動産屋ではなくてお客さんです。

しかし、打ち解けて話していると、必ず 「どう思います?」とか聞かれます。

表現の仕方に気を付けるのはもちろんなのですが、そもそもその商売について詳しくない人間がぐちゃぐちゃ言うべきではないという考えもあって、自分の意見ではなく客観的な事実を伝えるようにしているのですが、それでもその商売についての知識があるに越したことはないなあ、と思ったりします。

数多く店舗を媒介したりして経験豊富なら、色んな例を見ていて感覚としてわかるという面もあるのかも知れませんが、私は経験も浅すぎます。

それで、例えば飲食店経営に関する雑誌を立ち読みしたり、買ったりしています。

 

 

本筋をもっと進めなければいけないのに、横道にそれたことばかりしているような気分になることもあります。そう言いつつも、お客さんと接していると、もうちょっとここのところ詳しくなっておかないとな、とか思ってしまうのですよね。

もっと太いところを進めたいんですが、ちょこちょことしたことばかりしている気がします。

 

 

とある新規開店のお客さんには、ホームページの作成方法とか、Googleプレイスの登録の方法などなど、ネット関連のアドバイスを求められて延々と説明したり…。

全く不動産屋の仕事ではないような分野については、お客さんも本気ではないでしょうし、「私は全くの素人です」「餅は餅屋ですよ」と答えてはいるのですが、「わかる範囲で」なんて言われるとついつい本気で説明して、長くなってしまうのですよね。話が弾むのは悪いことではないんですが。

 

そんな中、とあるお客さん(オーナーさん)と駄話していたら、Google Adsense のことについて質問されました。ネットに関する数あるものの中で、私が最も知らない世界。

その場では「そっち方面は全然知らんですし、そもそも○○さん、いくつもビル持っててそんなことする必要ないでしょー」なんて言っちゃいましたが、考えてみれば会社でAdwords に細々ながら広告を出してるし、Adsense を理解すると多少プラスかなあ、なんて思い始めました。

そこで、ちょっと調べたら大した面倒もなく出来そうなので、今さらながらこのブログでAdsense 入れてみることにしました。しばらくすると広告が表示され始めると思います。大したトラフィックはないので、このブログにとっては実益よりもマイナスの方が多い気がしなくもないですが、多少知ってるとあのオーナーさんとの会話が弾むかも知れないし。このブログの存在をお客さん明かす訳ではないのですけどね(いまだにこのブログは完全匿名でやっています)。

いつも読んで下さっている読者の方からすれば、広告なんて邪魔くさいだけだとは思うのですが、どうか大目にみてやってください。

 

 

ちょっとこの2週間ぐらい、やっていることがやはり散漫です。売買サイトの作成もちょっと悩みに入って中断中。売買仲介手数料の設定なども悩み中。賃貸HPも見直し中、かつ賃貸業務の方向性についても見直し中です。もう少し硬派な記事がかけるようになるまでしばらくお待ちください。

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griffin

グリフィンです。不動産業もWordPressも関わるようになってまだわずか。それを差し引いてお読みください。コメントはお気軽にどうぞ。

4 thoughts to “何でも屋、というより散漫なだけ。”

  1. SEOやホームページの知識はそんなに無いと仰いましたが、今自分の所のホームページでは何人かは集客できてますよね?
    なので、月3,000円程度で簡単なコンサルをすればいいと思います。技術的なアドバイスは、専門の方に振るとか。

    工務店だって窓口なだけで、技術は下請けのプロに振っているんですし、不動産業者専用の集客窓口としてすれば良いと思います。
    3,000円でも20人で60,000円ですからね。
    3,000円でしたら、気軽に受けれますしもっと深い知識が欲しいと言われたら、高いお金を払って、それなりの業者にお願いしますと言えばいいと思います。

    1. とおりすがりさん、こんにちは。

      月3,000円程度、できそうな気も…。
      でも、月3,000円でもそれに値するかなあ…。

      無意味だったり、有害だったりするサービスも世の中にはあるようなので、ちゃんとした内容で低コストならニーズはつかめるかも知れませんね。

      不動産業開業まわりも、自分を振り返ると「業界の実際を知っている人にHPのことなども教えて欲しいなあ」と思うことは多いかったですし、飲食店なども、安価なコンサルサービスがあればいいのだろうなあ、と思ってみたりします。

      そういうビジネスも面白そうですけど、もうちょっと勉強が必要かな…。

      何より仲介業の柱をもう少しきちんと太くたてたいです。

  2. おつかれさまです。
    僕も店舗は何十件と契約しましたけど、グリフィンさん程色々調べてあげたり、してませんね(笑
    商売がうまい人は、不動産屋には不動産の契約の事しか聞いてきません。他は自分で調べますし、自分でやりたがる人ばかりです。

    素人の方は不安で仕方ないと思うのですが……

    僕は、案内してる段階で、商売がうまくいく人か、いかない人かの見分けがつく様になりました(笑

    僕らもそうですが、集客が出来なければ、どんだけ腕が良くても商売は無理です。集客に自信が無いのに勢いで独立する人が多くて、何と言っていいかわからない時があります。

    グリフィンさんはネットに知識があるので、開業したい人にホームページ作成とSEOの商売をしてみたらどうでしょうか⁇

    お客を育てるというのもいいですよ。事業用賃貸は金額大きくなると、居住用売買仲介より儲かりますしね。

    1. とおりすがりさん、こんにちは。

      今のところ、飲食店は小規模なものばかりなせいか、ほとんどが初開業のお客さんなんです。皆さん不安で一杯ですね。楽しそうでもありますけど。

      中にはかなり浮き足立ってしまっている人もいて、こちらで「ここは確認しなくて大丈夫ですか?」とか、「これは貸主さんと交渉した方がいいんじゃないですか?」とか言ってあげないと危ないなあと思うこともあります。決めてもらうにはマイナスになりそうなことでも、不動産屋の普通の仕事のうちだと思ってやっているのですが、そうこうしていると話が周辺に拡大してしまいがちです。

      そういえば、お客さんの付き添いで来た店舗プロデューサーと称する人は、物件について1つ質問しただけで、あとは賃料交渉の話だけでした。他は聞くまでもないという感じなのでしょうね。

      私も商売がうまくいく人かどうか見分けられるようになりたいです(笑)。

      HPやSEOについては、必要に迫られて「素人にしてはちょっと詳しい」程度になっただけなので、商売にするにはまだまだですけど、事業用賃貸に関わって見ると、開業時の諸々のサポートはビジネスの芽がありそうにも思います。以前の職場で、色々な広告媒体への出稿や、販促用印刷物の作成などに関わることも多く、まさに「何でも屋」(とはいえ、どれも中途半端な気もしますが…)だったので、それが活かせたら楽しそうです。

      でも、今はまだ、自分がコンサルされたいレベルです(苦笑)。

      また宜しくお願いします。

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