宅建試験超直前、「アホ」になってマシーンと化す時です。

今年の宅建試験の本番10月21日(日)まであと数日。

Football Field © by danxoneil

スポンサーリンク

最近は随分とご無沙汰ばかりしていましたが、このブログでも宅建試験のことを何度か書きましたので、やはり超直前のこの時期に何か書いておきたいと思いました。ちょっと書く時期がギリギリすぎるので、超直前期の過ごし方について、全く王道でないことを書こうと思います。

 

昨年の今頃は、無理矢理自分を鼓舞していました。鼓舞というよりも、根拠も無く自己暗示にかけるという感じでしょうか。「絶対合格る」。

「根拠も無く」と言ったのは、全然勉強が足りなかったからです。「きちんと勉強すれば合格するはずだとは思っていたけど、結局全然きちんと勉強しなかった」という自分へのムカつきや情けなさで試合放棄したくなる気持ちとの闘いです。

どれくらい勉強が足りなかったかとか、本試験5日前にやってみた模擬試験の点数がどんなに悪かったかとか、私の場合かなり尋常でない感じで、恥ずかしいのもあり、また読んでいる方に悪影響もあるかも知れないので詳しくは書きませんが、たぶん100人中99人は諦めてしまうような状況だったかもしれません。

でも、私はその少し前に不動産業開業の決意が固まったところだったので、諦めるということは許されませんでした。

 

「宅建を受験するならこういう勉強するべし」ということが何ら出来ていないのですから、理性を働かせれば働かすほど、感情的には萎えてしまいます。

でもこれは無駄です。「宅建合格法から考えるとこうだよな…」とか客観的に「おりこうさん」に判断したところで意味のないぐらい追い込まれた状況なのに、自分の状況を(あるいは自分の過去数ヶ月を)分析して、気分を萎えさせる。本当に全くの無駄です。

自分の頭の中、心の中は誰にも見えないのですから、「アホ」になれば良いのです。「アホ」になって根拠なく「絶対合格る」と思い込めばよいのです。模試で何十点足りなくても。

「アホ」になって「絶対合格る」と思い込んで、残された期間がたった3日でも、いやたった1日でも、やれることをやるべきです。

「諦める」という選択肢があるならそれも良いですが、「諦める」ということと「諦めない」ということで変わるのは長い人生の間で本試験日までのたった数日の行動と気分だけです。数日間「アホ」になって、自己催眠をかけて、マシーンになって勉強したからといって、たいしたマイナスはないはずです。

 

人によってこの時期までにやった勉強の内容や量には違いがあると思いますので、残り数日をどう過ごすかについて一律の正解はないと思いますが、特に「全然間に合わない!」と思っている方向けに、私の独断でこうした方が良いな、と思うことを少し書きます。あくまで独断ですので、合わない方もいらっしゃると思います。軽い気持ちでお読み下さい。

また、しっかりとした計画通りに勉強が進んでいる方にはあまり参考にならない気がします。

※超直前期ではなく、普通の時期についての宅建勉強法 などは、過去記事をご覧ください(但しこれも私の独断です)。

 

□□□□□

1. 新規のことはやらない。

あまりいらっしゃらないとは思いますが、この時期に一度も目を通したことのないテキスト・資料(統計問題の資料は除く)をやるべきではありません。まがいなりにも自分が今まで手にしてきたものの復習に集中すべきです。

テキスト中心だった人はテキストを、問題集中心だった人は問題集をひたすら復習して少しでも穴を減らすことに力を注ぐべきだと思います。

テキスト→問題集という流れで考えていたのにまだ問題集の勉強が終わっていないという人などは、(あと少しで終わるというなら別ですが)問題集をやるのを捨ててテキストの復習に集中すべきだと思います。「問題慣れしなければ合格しない」とは良く言われますし、それは確かに一定真実ですが、この時期にこんな中途半端な進捗状況なら大胆な決断が必要です。セオリーなんか関係ありません。

大事なことは、自分の頭の中に詰め込んで本試験会場に持っていける、ある程度網羅された知識です。知識の形式などこの際こだわっていられません。

とにかく出題分野全体にわたって「見る」ことが大事です。新規の資料を見るのは時間がかかりますが、一度でも見たことのある資料は、思ったよりも短時間で「見る」ことができます。

※ ちなみに理解しないことは覚えられないと良く言いますし、確かにその通りなのですが、理解というやつは時間がかかります。もうこの時期になって理解していないことは、理解しないで目に焼きつけるしかありません。

【例外】
この時期になって、テキストも問題集も全く手がついていない分野がある(例えば法令上の制限 はまだ全く見ていない)という場合は、新規のものを見るしかありません。論外な状況と言えなくもありませんが、思い切って言うと、まっさらな分野があるということは、ここから伸びる点数はすごく多い、ということも言えます。まあ、無茶苦茶なことを言っていますが、その伸びしろで合格することが全くの不可能ではない、ということを私は知っています。

 

2. どうしてもうまく覚えられないところは捨てる。

「テキストで細かい表にまとめられているところなど、時間があれば完璧に覚えられるけれど、今からそれを覚える時間を使っていると他のところが手薄になってしまう。」そう感じるなら、その細かい部分は捨ててしまうのもありです。それが頻出重要事項であってもです。

そりゃ、テキストで重要だと書いてあり、しっかり表にまとめられているのだから、そこをしっかり覚えれば点にはなります。普通は時間をかけて何度も反復してそこを覚えます。

でも、そこでゲットできる点数はたぶん1点、多くて2点です。もちろん1点、2点は大事ですが、他でとっても同じ1点、2点です。緊急事態に陥っている人であれば、この時期時間との闘いです。何だか自分の頭に入りにくいな、と思う部分は他で補うこと前提ですっ飛ばす大胆さも必要です。すっ飛ばし過ぎると何も残らなくなってしまいますが、時間と自分の能力の限界との兼ね合いで、捨てるということは大切な気がします。

 

3. 宅建業法→法令上の制限→権利関係

これはやった分だけ点数になるであろう順です。現時点で全分野モヤモヤしていて、しかも本試験まで勤務も多く勉強の時間なんかほとんど取れない、という人が1点でも増やすためなら、この順序が少ない時間にやる勉強の優先順位です。

もちろん、この時期には全分野を見直しして穴をなくしていくのがセオリーですが、宅建業法や法令上の制限が「もう完璧!」という人で無い限り、限られた時間の多くを権利関係にあてるべきではないと思います。

 

4. 結構勉強したぞ、という人は

自信を持って追い込めば良いだけです。勘違いしやすい部分、混乱しやすい数値などを間違えないように、正確を期していけば大丈夫です。

ただし、「これで合格ラインは大丈夫だ。念のため難問にも答えられるようにしておこう。」などとは考えないほうが良いと思います。頻出でない事項、頻出周辺だけど細かく突っ込み過ぎの事項など、確かに本試験に出題はありますが、満点を目指す試験ではないのですから、そんなものは放っておけば良いのです。

合格ラインを楽々と超えられるという保険が欲しいという気持ちで、こういったところをマニアックにチェックする方も中にはいますが、こういうことをやっても保険にはなりません(あえて断言)。

大事なことは、多くの受験生が正答する問題を絶対に落とさない、ということです。そのためには、頻出・重要事項であやふやなところはないか、間違えやすいところはないか、それをチェックすることにこの数日を充てるのが正解だと思います。

 

□□□□□

 

勝手なことを書きましたが、この宅建試験超直前期、受験の王道を進んでいる方は、自分を信じて体調管理して本試験会場に行けば大丈夫です。私の書いたことは気にしないでください。

色々な事情で王道を進んで来られなかった方は、王道を進んできた人たち以上に自分を信じることが大事です。でも、なかなかそうはできないもの。それで上のようなことを書いた次第です。参考になる自信はありませんが、試験を目前になんとなくブルーな方は、何も考えず、たった数時間でもやれることをマシーンとなって一心不乱にやってみてはどうでしょうか。

 

このブログを読んで下さっている方で今年の宅建試験を受験される方が、皆様合格されることを心からお祈り申し上げております。 

関連記事とスポンサーリンク

スポンサーリンク


関連しているかもしれない記事

griffin

グリフィンです。不動産業もWordPressも関わるようになってまだわずか。それを差し引いてお読みください。コメントはお気軽にどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

スパム防止のため下の式の空欄に答えの数字を入力してください。 *