独り言。

いつになく気分なので、役に立たない独り言を載せます。

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好きなものを好きと言い、欲しいと思うものを求める。やりたいことをやる。おかしいと思うものに頷かない。邪魔する者に牙を剥く。

単純なこと。

でもそれは簡単じゃない。誰もがびくついてる。今持ってる何かを失うのは誰もが怖い。それを臆病などとは言えない。それくらい世の中はシビアだ。

まるで自分だけは溺れまいと先を争って陸へ上がろうとする虫の群れのようだ。

 

どこに行ってもパラダイスはない。あまりにひどい場所からほどほどの場所まで、程度の違いはあるけれど。

だから、何かに耐えなきゃならない。これでいいのだといつも言い聞かせなきゃならない。それは延々と続く。

地獄じゃないのなら、現状維持に集中すべきかも知れない。考えてみればのんきな暮らしだ。今よりも求めればしっぺ返しを食らうかも知れない。

 

失敗を取り返すことは難しい。一度手を離したらあっという間に流される。

誰が流されようと誰も気にしない。やっぱり虫の世界だ。つかまってようと、流されてようと、虫は虫。

喉元にナイフを突き付けられて、延々と耐えなきゃならない。

はぐれないように。

 

 

だけど俺はずっと前からはぐれ者だよ。

何十年も前に手を離しちまってる。亡霊みたいな誰かさんの言うことをきくのはごめんだ。

 

 

でもね、この世界にも美しいものはたくさんある。

 

好きなものを好きと言い、欲しいと思うものを求める。やりたいことをやる。おかしいと思うものに頷かない。邪魔する者に牙を剥く。

単純なことなのに、「それは難しいことだよ」と子供に教えるのはお断りだ。

伸び伸び生きて欲しい。生きることを思いきり楽しんで欲しい。

大きく息を吸い込んで思いっきり吐き出して、走って、転げ回って、笑って、泣いて、びしょ濡れになって、大きく叫んで、誰かを抱き締めて、自分を抱き締めて欲しい。

頬に触れる風にそっと手をあてて欲しい。

 

この世界にも美しいものはたくさんある。

 

欲しいのは自由だよ。俺も飯にぱくつくし、風を突っ切って走るのも好きだけど、金が欲しい訳じゃない。

いや、自由なんてない。完璧な世界なんてない。欲しいのは自由じゃない、自由を求める闘いだ。

 

ずっと闘ってきたつもりだけれど、まだ足りない。全然足りない。

 

子供は守る。何がどうあっても。当たり前だ。

でもね、この醜くて美しい世界で、

本当に子供に残したいものは、闘いなんだよ。

 

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明日は家に帰ります。

 

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